恋に落ちた相手が18歳未満だったばかりに、念願かなって就任した教師の仕事を失うことになった。
千葉県教育委員会は20日、17歳の男子高校生にわいせつな行為をしたとして、県立野田特別支援学校の女性教諭(23)を懲戒免職処分とした。
昨年9月、当時女子大生だった女性教師は、動画投稿サイトを通じて県外に住む男子高校生と知り合った。
連絡を取り合うようになって1年が経ち、教職に就いた後の今年9月24日、お互い近くの場所に行く予定があり、初めて顔を合わせた。
2人はその場で意気投合。女性教師は会ったばかりの男子高校生に「家に寄っていく?」と誘い、自宅に連れていった。
それ以来、10月10日までの間に複数回、男子高校生を自宅に招き入れ、家の中で熱いキスを交わした。
2人が逢瀬を重ねていたのは、主に女性教師の仕事が終わった夜間が多く、週末は昼間に会うこともあった。
出会いから1カ月後の10月28日夜、2人は柏市内の居酒屋で食事をした。女性教師が酒を注文すると、男子高校生が「ボクも飲みたい」と言い出した。
女性教師は男子高校生を制止することなく、一緒に酒を飲んだ。
食事を終え、近くの商業施設に立ち寄った際、男子高校生が体調不良を訴えた。
その場で119番通報し、救急隊と警察官が駆け付ける騒ぎになったが、男子高校生の体調が回復したため、救急搬送されることはなかった。
「教諭は警察から事情を聴かれたことから、職場に連絡があると思い、翌日、自ら校長に事の経緯を報告しています。
その中で一緒にいた男子高校生との関係について『お互い好意をもっています』『キスもしました』と伝えたそうです。ただ『交際している』とは言っていません」(教育振興部教職員課管理室)
■わずか8カ月で念願の仕事をクビ
2人の関係が明るみに出て以来、2人が会うことはなく、女性教師は休暇を取り、処分が下った今月20日まで学校には出勤せず、担任する小学部の子どもたちの前にも立っていない。
県教委の懲戒処分の指針には<18歳未満の者に対して、みだらな性行為又はわいせつな行為をした職員は、免職又は停職とする>とあり、
女性教師は県教委の聞き取り調査に対して「申し訳ない。公務員の自覚に欠けていた」と話しているという。
「教諭は特別支援学校を希望して教員採用選考を受け、今年4月、新任教諭として、野田特別支援学校に赴任しました」(教職員課管理室)
女性教師は4月発行の「学校だより」で<子どもたちと楽しく1年を過ごしたいと思います!>と児童へメッセージを送っていたが、1年経たずに子どもたちとお別れすることになった。