【田原】そもそもプライマリーバランスを重視して、毎年その赤字を減らしていくべきだという考え方を、財務省はいつから始めたんですか?
【藤井】大蔵省時代には、その概念は明確にはありませんでした。言い出したのは、省庁再編で大蔵省が財務省になった翌2002年、当時小泉内閣で経済財政政策担当大臣だった竹中平蔵さんです。
ただ、そんなプライマリーバランス規律ですが、それを少なくともいったん解除することに成功したのが麻生政権。
彼はリーマンショック対策で、積極財政を展開するために、プライマリーバランス規律を解除したのです。
ここから積極的な財政出動が始まり、続く民主党政権もプライマリーバランスの縛りがなかった。
民主党政権は、マニフェストを全部やるといって、すごくカネを使ったんです。
結果的には、これが日本経済にとってよかった。
https://president.jp/articles/amp/46005