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優しかった母が壊れていく。
娘を連れて、裸足で街をさまよい、鬼の形相で包丁を向ける。
それでも母の病と共に生きた娘ユキ。果たしてどんな病気だったのか?
"ストレスから幻聴が聞こえる"
1973年、埼玉で娘・ユキは生まれた。
母・ひさ子とユキは、大阪の夫の実家で両親と暮らし始めたが、
ここでの生活がひさ子を変えてしまう。
見知らぬ地での生活。姑はとにかく厳しかった。
周りには友達も知り合いもいない。
孤立無援...ひさ子の生き甲斐は娘のユキだけ。
そんな母が27歳の時、壊れ始める。
それは突然だった。どこからともなく自分への悪口が聞こえる。
外に出ても自分を罵倒する声は鳴りやまない。
聞き覚えのある声のようにも思える。
監視されているのか?目の敵にされている。
そんなことが続き、ついには近所から電話があった。
ひさ子が、土足で上がり込みうずくまっているという。
あの嫁はおかしい...近所からささやかれた。
家族はひさ子に出ていってもらう事を決めた。
4歳のユキと離されひさ子は1人、千葉の実家へ帰された。
だが、娘のユキは「どうしても母親と一緒にいたい」と母のもとへ。
でも母の状態は変わらない。異常な行動で娘を困らせ続けた。
そして母はついに精神科病院の隔離病棟に入院することになった。
母の病は統合失調症
そんな日々が続き、ユキが10歳の時に母の症状はさらに悪化する。
"娘に包丁を向ける母"
朝、ユキが目覚めると、母の様子が豹変していた。
「殺す」と言いながら包丁を握りしめる。このような恐ろしい豹変は度々。
しかし、時間が経つと正気に戻り泣きながら娘に謝る母。
ユキが17歳の時、母の決断で両親は離婚した。
母娘2人での生活。母のそばを離れられず友達とも遊べないユキはつい辛く当たってしまう。
だが強く責めれば、それがまた母のストレスとなり症状が出る。
その繰り返し。
母「怖い怖い怖い・・・私誰かに狙われてるから警察読んで」
繰り返される妄想や幻覚。
症状のパターンは増え、回復にも時間がかかるようになっていた。
2人は出口の見えないトンネルの中にいた。
https://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20161130_01.html