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長崎)「課題一つずつ解消」クルーズ船2隻、長崎を離岸
26日に長崎市の三菱重工業長崎造船所香焼(こうやぎ)工場から離岸したクルーズ船は、新型コロナウイルスの感染者148人を出したコスタ・アトランチカのすぐそばで停泊していた。クルーズ船間での感染拡大も心配されただけに、長崎県内の関係者は「課題が一つずつ解消されている」と受け止めている。
この日午前に離岸したのはコスタ・ネオロマンチカ(5万6769トン、乗員391人)。午前11時ごろ、タグボートに引かれて海に出ると、低い音の汽笛を複数回響かせ、ゆっくりと工場を出た。甲板に出て手を振る乗員もいた。船舶の位置情報を公開しているサイト「マリントラフィック」のデータによると、船は離岸後、東シナ海を南下している。
県港湾課によると、もう1隻のコスタ・セレナ(11万4261トン、乗員669人)も午後8時に同工場を離岸した。
同課の担当者は「まだゴールは見えないが、課題が一つずつ解消されていると言える」。また、県医師会の森崎正幸会長は取材に対し、「乗員に感染が疑われる症状がない中での離岸となったことが非常に好ましい」と話した。