
人工肉、中国でも熱視線 欧米外食が進出計画
![中国で豚肉じゃないのに豚肉のような触感の新食材「新豚肉」が大人気 [249341694]->画像>10枚](https://36kr.jp/media/wp-content/uploads/2020/01/%E2%91%A0-%E2%91%A1Green-Common%E5%82%98%E4%B8%8B%E3%83%95%E3%82%99%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%99OmniPork%E3%81%AE%E6%A4%8D%E7%89%A9%E8%82%89%E9%A3%9F%E6%9D%90.jpg)
代替肉(人工肉)の売りは健康と環境に優しいことの2点だ。2019年11月16日、アリババ傘下のネット出前サービス「餓了麼(Ele.me)」に、代替肉定食のメニューが追加された。
この植物由来の原材料で作られた肉は「OmniPork新豚肉」と命名され、香港のベジタリアンフード、雑貨、外食チェーンの「Green Common」が提供している。
「OmniPork新豚肉」は本物の肉と同様な食感と味を目指し、顧客が本物と区別できないことを目標としている。
代替肉メーカーは消費者に大豆の匂いが感じられないよう努力しているが、完全に代替肉と本物の肉の区別がつけられないようにするには、幹細胞で作られる代替肉に期待するしかない。
2013年、世界初の代替肉がオランダのマーストリヒト大学で誕生した。
製造方法は動物の筋肉から幹細胞を取り出し、培養液に浸して筋肉組織を作り、最終的に筋肉繊維を作るというものだ。
中国では2019年11月18日に、ようやく南京農業大学が国内最初の動物幹細胞増殖培養技術で製作した代替肉を発表した。
しかし、幹細胞で作られた代替肉は、味、食感および栄養価の面で、まだ研究開発の初期段階にあり、多くの技術的な問題が存在する。
そのうえ、コストが高く、商品化まではまだ時間がかかる。
一方、技術的により簡単でコストも低い植物由来の代替肉の開発は、急速に進み、比較的成熟した産業チェーンが形成されている。
ただし、中国国内のサプライヤーはまだ少なく、現時点では、創立まもない「珍肉(Zhenmeat)」と「Starfield」の2社しかない。
また、関連技術も未熟で、投資する者も少なく、高価な設備と研究開発への投資ができていないことが課題になっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53783990V21C19A2FFE000/