「こんぴらさん」の石段かご廃業へ 担ぎ手なく体力限界 2019年12月31日
「こんぴらさん」で知られる香川県琴平町の金刀比羅宮(ことひらぐう)の参拝客を乗せ、
長い石段を上る「石段かご」が来年1月で営業を終える。担ぐ人が3人に減り、最高齢は69歳。
若手も見つからず、高齢者らのお参りを支えたなじみの光景が見られなくなる。
金刀比羅宮は山の中腹にあり、本宮まで785段の石段を上る。
石段かごは、竹や木でできた「山かご」を2人で担ぎ、365段の大門まで運んできた。
現在は上りが5300円、往復が6800円。
1970年から1業者のみが営業する。不景気で客が減り、3年ほどやめた時期もあったが、
代表の田中武彦さん(72)が83年に復活させた。
88年の瀬戸大橋開通後は、日に21回往復したこともあった。
https://www.asahi.com/articles/ASMDW54YGMDWPLXB00H.html