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パチンコ店の売上高、4年連続減少:消費低迷や規制強化背景に
売上高は2014年には19兆5090億円だったが、15年は前年比5.1%減の18兆5120億円、16年は同4.5%減の17兆6803億円、17年は同6.7%減の16兆4928億円と減少傾向で推移。18年は減少幅がやや小さくなったものの、4年間で2割近くの売り上げ減少となった。
業績悪化の要因としては、近年の消費低迷や娯楽の多様化のほか、射幸性の高いパチンコ台や出玉に対する国の規制強化により、他のギャンブルに客を奪われているとの見方がある。
2018年に増収を果たした企業は、1892社中わずか5.9%の111社。「横ばい」が54.1%の1024社、減収が40.0%の757社だった。ここ数年の推移をみると、増収企業の数は15年184社、16年144社、17年118社と、年々少なくなっている。
パチンコホールを経営する企業の2018年の倒産件数は26件(負債総額は111億2000万円)。16年は13件、17年21件で、2年連続で増加している。19年は4月末時点で8件の倒産があり、昨年同時期の3件よりも早いペースで推移しているという。
1892社の内訳を売上高規模別にみると、最も数が多いのは「10億円以上50億円未満」(780社、構成比41.2%)で、1法人で2〜3ホールを経営する比較的小規模な企業。一方、1000億円以上を売り上げる企業も22社(同1.2%)あった。