朝日新聞記者、AERA編集長の経験を持つ浜田敬子・BUSINESS INSIDER JAPAN統括編集長は
「こんな露骨なセクハラは聞いたことがない。今の時代、民間企業なら一発で辞めないといけない。
職場で冗談だったとしてもダメ。しかも2人きりという状況。
情報を持っているという点で取引先とのような力関係があるパワハラでもある」と話す。
■特ダネを取るために、こんなことも...
「男性は危険も感じないし、飲みにも行ける。
自分だけが情報を取れるかもしれない、断れば情報が回ってこないと思うと、
女性記者は頑張ってしまい、呼び出されたら夜でも行く。
この女性記者も眠い所を起こされ、でも男性の先輩と一緒に行くと会えないと思って、一人で行ったんだと思う」。
浜田氏は自身の記者時代を振り返り、「情報を取りたかったので、夜に県議にアポイントをとると、
指定された料亭の部屋には県議1人しかいなかった。
二人きりだとは思わなかった。
"送っていくから""いやいいです"という押し問答をした。
相手は怒らせてはいけない情報源なので、仕方なく送ってもらうことにしたが、自宅がバレるのは嫌なので、
家から離れたところで降りようとした。すると手を握られた。
"明日早いので""バレたら大変ですよ"とやんわりとかわした。多くの女性記者がそういう経験をしている。
単身赴任の官僚の官舎に夜回りで行かなければいけないこともあった。"
自分は一人暮らしだし、疑われるから人目のあるところで"と言ってくれる人もいるし、携帯で情報をくれる人もいる。
でも、そこまで仲良くなるためにも苦労する」と話す。
取材対象から情報を得たいジャーナリストとのせめぎ合い。
番組が取材したところ、女性記者の中には、カラオケで昭和アイドルの歌を要求される、飲み会では下ネタを聞かされる、
さらには「ホテルで勉強会をしよう」と誘われる、最終的には露骨な"誘い"に発展するケースもなどもあるという。
https://www.huffingtonpost.jp/abematimes/metoo-interview_a_23412823/