https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191101/k10012159871000.html
トランプ大統領「米中首脳会談は新しい場所で」
2019年11月1日 5時31分米中貿易摩擦
アメリカのトランプ大統領は、南米のチリがAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議の開催を中止したことを受けて、会議にあわせて予定していた米中首脳会談を、別の場所で行う方針を示しました。会談の場所は近く発表されるとしています。
アメリカのトランプ大統領は31日、ツイッターに、「APECが中止になったあと、アメリカと中国は第1段階の貿易協定に署名するため、新しい場所の選定をしている。場所は近く発表される。習近平国家主席との間で署名を行う」と投稿し、APEC首脳会議にあわせて予定していた米中首脳会談について、別の場所で開催する方針を示しました。
米中両政府は、摩擦が続く貿易交渉をめぐって、中国によるアメリカ産の農産品の輸入拡大や、中国の金融市場の開放など一部の分野で合意し、トランプ大統領は、文書を作成して両首脳が署名することに強い意欲を示しています。
トランプ政権は、正式に署名された場合、12月中旬に予定している中国から輸入されるスマートフォンなどに高い関税を上乗せする措置を見送る緩和策を示唆しています。
ただ、アメリカの一部のメディアは、合意文書の内容を詰める作業でまだ両政府の折り合いがついていないとも伝えていて、両国の摩擦が世界経済に影響を及ぼす中、その行方が注目されています。