善子「私の誕生日の日に梨子さんの家に誘われたわ」
善子「梨子さんとは仲が悪いわけではないけどびっくりだわ」
善子「でも友達から誕生日に誘われるのは、私史上初めてだからけっこう嬉しいのよね……♪」
善子「中学の時なんかはヨハネ聖誕祭とか言って、私から人を集めてたもの……」
善子「しかも意外と人が集まってプレゼント……貢物もなかなかいいものくれたのよね……」
善子「私の堕天使グッズの3割くらいはそういう貢物だったり」
善子「ヨハネったら本当に人気者で困っちゃう♪」
善子「……でもこうして誰かに誘われるのも別の嬉しさがこみ上げてくるわね」
善子「だけど梨子さんって女の子が好きって噂があるのよね……」
善子「Aqoursでの梨子さんを見ていると、そんなのは根も葉もない噂だとはわかるけど……」
善子「でも万が一噂が本当だとしたら私は……梨子さんに大人にされちゃうのね……///」
善子「善子ちゃんを大人のオンナにするのがプレゼント♡」
善子「……そういうのも悪くはないけどヨハネにはまだ早いわよね……///」
善子「……とりあえず、梨子さんには行くって返事をしておかなきゃ」
―誕生日当日の放課後―
善子「つ、ついにこの時がやってきたのね……」
善子「梨子さんも準備する時間があったから、私もいったん家に戻ってシャワー浴びて着替えてきたわ」
善子「さすがに初めて行く人の家に堕天使ファッションする勇気はヨハネにはなかったわ……」
善子「さてと、そろそろ梨子さんの家に入ることにするわ……」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
梨子「はーい！」ﾀｯﾀｯﾀ ｶﾞﾁｬ
梨子「よく来てくれたね善子ちゃん、ハッピーバースデー！」
善子「ふふ、今日は楽しませてもらうわ」
善子「梨子さんの家の中、オシャレね……」
梨子「嬉しいけど全部両親のセンスよ？」
善子「それは梨子さんの部屋の中が楽しみだわ」
梨子「恥ずかしいわ……」
善子「恥ずかしがる梨子さんかわいいわね」
梨子「うぅ……年上をからかわないでよぉ……///」
善子「あら、今日からしばらくは梨子さんと同い年よ？」
梨子「それはそうだけど……と、話しているうちに私の部屋に着いたわ。さ、入って」ｶﾞﾁｬ
善子「おじゃましまーす……ずいぶんオシャレな部屋ね」
梨子「あ、ありがとう……///」
善子「あら、これが噂に聞くピアノね……これでAqoursの曲が生まれるのね……」
梨子「まぁ、生まれるためには千歌ちゃんの歌詞が必要だけどね……」
梨子「じゃあケーキと飲み物を取ってくるからちょっと待っててね」
善子「はーい」
善子「……初めての梨子さんの部屋に一人、落ち着かないわ……」
善子「梨子さんのいい匂いがする部屋だし、インテリアもかわいいものが多くてまさに女の子の部屋って感じだわ」
善子「……こんな時じゃなければちょっと部屋を漁ろうと思ったけど……」
善子「用意してあるプレゼントとか見つけたりしたら困るからやめとくわ……」
善子「早く来てくれないかしら……」
ｶﾞﾁｬ
梨子「善子ちゃん、お待たせ」
善子「梨子さん、その箱は？」
梨子「これは私が作ったケーキが入ってるの……ほら」ﾊﾟｶｯ
善子「あら、チョコレートケーキ……しかもいちごがいっぱい♡」
梨子「善子ちゃんの好物だもの、ふんだんに使わせてもらったわ」
善子「しかもウエハースの部分にコメントと一緒に私の絵も描かれてて素敵ね！」
梨子「絵を描くのも趣味だから……素敵と言ってくれて嬉しいわ///」
善子「ケーキのクリーム部分に絵が描かれているのもあるけど、切ったら悲しいことになるからこっちのほうがいいわね」
梨子「あれはなかなか難しいから私にはちょっと無理かな……」
梨子「じゃあ、切っていくわね……」ｽｯ
善子「梨子さん、切るのうまいわね」
梨子「ウエハースは善子ちゃんでいいよね？」
善子「ん、いいわよ」
梨子「はい、これが善子ちゃんの分」ｺﾄｯ
善子「ありがとう」
梨子「……飲み物もついだからそろそろ始めるね」
善子「う、うん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
梨子「では……改めまして善子ちゃん、お誕生日おめでとう！」ﾊﾟｰﾝ
善子「きゃっ！？ クラッカーまで用意してるなんて嬉しいわね」
梨子「ふふ、びっくりした善子ちゃんの声と顔、かわいかったわ♪」
善子「もう！ 梨子さんのバカ///」
梨子「はいはい、機嫌直して……ね？」
梨子「じゃあ、食べる前に善子ちゃんにプレゼントよ」
善子「な、何かしら」ﾜｸﾜｸ
梨子「気に入ってくれると嬉しいけど……///」
善子「この包装の形、本かしら？ ありがとう、梨子さん」
梨子「うん、中身は本だよ。家に帰ってから開けてくれると嬉しいな」
善子「えぇ、そのつもりよ」
梨子「じゃあ、ケーキ食べちゃおうか」
善子「うん！」
―数十分後―
善子「ふぅ……とても美味しかったわ」
梨子「ふふ、善子ちゃんが喜んでくれてよかったよ」
善子「食べ終わったから聞くけど、今日はどうして私を祝いたいと思ったのかしら？」
梨子「それは善子ちゃんともっと仲良くなりたくて……」
善子「それでもここまでする必要はないと思うけど……」
梨子「だって趣味とか合いそうだったし……こうでもしないと機会なんて……」
善子「私と趣味が似ているかしら？ むしろ似ているところを探すのが難しい気がするわ」
梨子「善子ちゃん、コスプレとか好きそうだし、よく配信もしているみたいだから……」
善子「堕天使はコスプレのつもりじゃないんだけど……まぁ、コスプレは嫌いじゃないわ」
梨子「だからコミケとか行くんじゃないかと……」
善子「え、えぇ……い、行くわ、よ……？」
梨子「恥ずかしがることはないよ、私も行くから……コミケ」
善子「梨子さんはコスプレはしなさそうだから同人誌メインかしら？」
梨子「うん……///」
善子「大丈夫よ、私もコスプレしに行くけど普通に同人誌も買うから」
梨子「やっぱり一致してるところあったね……///」
善子「そうね、早速来月が楽しみだわ」
梨子「一緒に行ったらお互いに代行できるからいいよね」
善子「梨子さんは絵を描くらしいけどサークルに参加してたり？」
梨子「そこまでじゃないよ……でもそっち側で参加したいかも、参加した時には善子ちゃんに売り子してもらおうかな？」
善子「えぇ、梨子さんのサークルならやってもいいわよ」
梨子「でもAqoursをやってるうちはスクールアイドルの活動に集中しなきゃ……」
善子「そうよね……」
……
…
善子「今日は楽しかったわ」
梨子「それはこちらこそだよ」
善子「じゃあまた明日ね、梨子さん」
梨子「うん、あっ……その、そろそろさん付けじゃない呼び方がいいな」
善子「うーん……でも呼び捨ても何か悪いし、私が○○ちゃんって呼ぶようなガラでもないし」
梨子「じゃあ、あだ名でもいいよ。私も善子ちゃんのことよっちゃんって呼ぶから」
善子「何か嬉しいけど私のことをヨハネって呼びたくないようにも感じるわ……あだ名はちょっと考えさせてもらうわね」
梨子「うん、じゃあまた明日ね……よっちゃん♪」
善子「えぇ、また明日」
―善子の部屋―
善子「さて、梨子さんはどんな本をくれたのかしら……何となく同人誌な気がするけど」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
壁ドンの百合本数冊「ﾔｧ」
善子「やっぱり！ しかも全部百合本だし！///」
善子「梨子さんのあだ名決めたわ」
善子「リリーよ！」
おしまい
何とか善子誕の間に書いて投稿できたわ……もう日付変わるけど善子ちゃん誕生日おめでとう！
地域もんじゃだけどよしりこは初めて書いた
よっちゃんリリーじゃないのかなーと思ってたら最後に来てくれた！嬉しい
>>26
それ、わざわざここで書くことじゃないだろ。 
