【イスタンブール時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ロシア軍との交戦が続く南部の前線を訪問した後のビデオ演説で「南部を誰にも渡さず、すべて取り戻す」と奪還への決意を示した。ロシア軍が封鎖する黒海もウクライナが支配権を握ると訴えた。
この中で、ゼレンスキー氏は現場からの報告では、ロシア軍の攻撃で多くの家屋や施設が破壊されたと指摘。「損失は大きい」と認めつつ、ウクライナの軍や治安部隊は「自信にあふれている」と強調した。
ゼレンスキー氏は18日、ウクライナ軍が反攻強化の機会をうかがう南部のミコライウ州やオデッサ州を訪問。各地で軍幹部や当局者から戦況報告を受けた。病院にも足を運び、負傷者らの治療に当たる医師や看護師を激励した。
一方、ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は19日、ロシア軍が東部の要衝セベロドネツクに加え、対岸のリシチャンスクなどでも攻撃を仕掛けていると説明。砲火は激しく、「家屋破壊は雪崩の(被害の)ように増加している」と訴えた。
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