![「お寿司にしか見えない」深海生物、実は世界初の激レア展示だった [きつねうどん★]YouTube動画>1本 ->画像>5枚](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/storage.withnews.jp/2021/07/23/2/74/274eeb18-l.jpg)
死ぬまで、名前すら分からないという「ウオノシラミ属の一種」=アクアマリンふくしま提供
深海の生き物の展示を紹介した水族館の投稿が、「泳いでるお寿司にしか見えない」とツイッターで話題です。この生物の正体と、魅力について聞きました。
既視感が……
話題になっているのは、福島県いわき市小名浜にある水族館「アクアマリンふくしま」の公式ツイッター( @aquamarinestaff)が投稿した2枚の画像です。
未知の深海生物、白色のヒロメオキソコエビとウオノシラミ属の一種を展示を始めました。担当者はかわいくてしょうがないようで、「ほら、この角度いいでしょ!」とたくさん写真が送られてきますが、多くの職員の理解は得られず。。。
画像にはそれぞれ、白い生物と、だいだい色の生物が写っています。
この投稿には、「なんだろう、既視感が……」「おいしそう」「寿司にしか見えない」「お寿司が泳いでいる」とのコメントがつき、サーモンやエビの握り寿司の画像が添付されるなど、1万件以上のいいねがつきました。
名前も分からない
アクアマリンふくしまで、この深海生物を担当している日比野麻衣さんに話を聞きました。
話題になったのは、どちらも深海に住む甲殻類でした。
「エンガワ」などと揶揄された白い生物が「ヒロメオキソコエビ」で、ヨコエビの仲間だそうです。2017年に初めて3個体が発見されて、新種記載されたばかり。それ以降も、発見された例はなかったそうです。「ましてや、生きている状態で展示したのは、『世界初』だと思います」
![「お寿司にしか見えない」深海生物、実は世界初の激レア展示だった [きつねうどん★]YouTube動画>1本 ->画像>5枚](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/storage.withnews.jp/2021/07/23/f/f5/ff5d680c-ml.jpg)
ヒロメオキソコエビ=アクアマリンふくしま提供
そして「サーモン」や「エビの握り寿司」などと比較された、だいだい色の方については「『ウオノシラミ属の一種』とまでは分かったのですが、それ以上は死後、解剖しないと同定ができないのです」と、まだ、名前すら分からないと言います。新種なのかもしれないし……謎が多い。
![「お寿司にしか見えない」深海生物、実は世界初の激レア展示だった [きつねうどん★]YouTube動画>1本 ->画像>5枚](https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/storage.withnews.jp/2021/07/23/1/17/117f5c14-ml.jpg)
ウオノシラミ属の一種=アクアマリンふくしま提供
どちらも、北海道の知床羅臼沖800-1200mで、キチジ(キンキ)など深海の魚を探していた漁業者の網に、偶然かかったものでした。「漁業者の方のご協力があって、生きたまま展示ができた希少な生き物です」
落ち着ける環境探して
珍しさゆえ、生態は謎に包まれており、飼育方法も「手探り」になります。
オキソコエビは、深海で撮影された映像などから「魚の肉を食べる」というのは何となく分かっています。ただ、「水族館ではまだ食べてくれていません」。