![血税260億円のアベノマスクがクーポン扱いに…タピオカや缶バッチと交換の動き [きつねうどん★]->画像>1枚](https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/274/453/f479b15fc825538a7a01a8740ce9123420200611124634194.jpg)
人気の缶バッジ=左写真(いがらしゆみこ美術館ツイッターから)
「汚い」「小さい」「税金のムダ」――。非難ゴウゴウのアベノマスクが、食事券や割引券などと交換できる“通貨”のように扱われ始めている。飲食店を中心に、全国でアベノマスクと商品・サービスとの交換が広がっているのだ。集まったマスクは医療施設などに寄付されるという。
■タピオカとの交換が話題に
日刊ゲンダイがザッと確認しただけでも、タピオカやラーメン、温泉入浴1回無料などと交換可能なサービスがある。一風変わったモノを提供しているのが「いがらしゆみこ美術館」(岡山県倉敷市)。漫画「キャンディ・キャンディ」風のキャラクターをあしらった缶バッジ3個のうち1個をマスクと交換する「わらしべ長者キャンペーン」を9日から始めた。
「10日午後4時時点で、計6人にマスクを持ってきていただきました。集まったマスクは医療施設などに寄付できたらと考えています。コロナ禍以前は県外の来館者がほとんどでしたが、キャンペーンをキッカケに、近所の方にも気軽に足を運んでいただけたらいいなと思います」(副館長の三城五月さん)
客足の回復や宣伝につながれば、アベノマスクも少しは役に立つというワケだ。コラムニストの小田嶋隆氏がこう言う。
■無価値であることの裏返し
「経済活動の始まりのような面白い現象です。通貨の条件は、信用性と有限性を持ち、偽造できないこと。アベノマスクは、1世帯2枚だから有限ですし、政府が配布しているので信用性もある。未開封となると、偽造は難しい。通貨としての条件を兼ね備えていますが、裏を返せば、お金と同じように、交換する以外に無価値ということです」
この「無用の長物」の配布につぎ込まれた税金は、当初の466億円から圧縮されたものの、それでも260億円に上る。ほとんどマスクとして使われないのだから、バカみたいな話だ。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/274453