トランプの人事 、Paul Craig Roberts
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-4245.html 政権が始まり、実績を出す前に打ちのめすことの問題は、政権があらゆる批判に耳を閉じてしまう結果になりかねないことだ。
新大統領に機会を与え、主要な問題で、圧力を強めて従わせる方がずっとましだ。
あらゆる大統領候補の中でトランプだけが、ロシアとの対立醸成は無意味だと言った。
トランプだけが、ソ連崩壊後25年たっても、NATOが存在し続けているのを疑問視した。
トランプだけが、中流階級の雇用をアメリカに取り戻すようにつとめると言ったのだ。
トランプは、移民法を施行するつもりだと言った。これは人種差別だろうか、
それとも、国籍の擁護なのだろうか? もし、違法外国人と国民の違いがないのなら、
アメリカが一体どうして国だろう?
あらゆる党派の解説者たちが、ロシアとの和平、中流階級の雇用復活、
国境の尊重で選挙運動した唯一の政権を事前にくさすという過ちをおかしている。
こうした約束をとらえて、トランプ政権にそれを守らせるべきなのだ。
我々は、トランプに環境悪化の深刻な悪影響に気づかせるという努力もすべきなのだ。
トランプが批判されれば批判されるほど、ネオコンが支援を申し出て、政権にはいりこむのが容易になる。
これまでのところ、彼はまだネオコンを任免していないが、イスラエルが、
ネオコンを押し込もうと激しくロビー活動しているのは確実だ。
ネオコンは、マスコミ、シンクタンクや、大学の外交関連学部や外交政策界で依然君臨している。
彼らは絶えず存在する危険なのだ。
トランプの性格からして、彼は大統領の座を自分の個人的財産を殖やすのに利用するよりも、
アメリカの衰退を逆転させる大統領であることをより楽しむ可能性が高い。
だから、血塗れの街頭革命から始まるものより、トップから起きる変化に、
多少希望があるのだ。アメリカ国民の認識が革命段階に近づいた頃には、
警察国家は国民にとって、手強すぎる状態になっている可能性が高い。