キャンパスでの出逢いはますます減っていく?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210921/k10013271021000.html
「大学時代に入っていたサークルが活動休止らしい」
そんな知らせを耳にしました。
友情も恋愛も、優秀な学生のノートのコピーも…いろいろなことを教えてくれた大学のサークル。
コロナ禍の今、大きな危機を迎えています。
授業はオンラインばかりで、大学の友達がほとんどいないという声も聞かれます。
コロナが広がって一年半以上。
変わる大学生のコミュニケーション、社会人にとってもひと事ではないかもしれません
「大学時代に所属していたテニスサークルが活動を休止している」。
大学時代の先輩のフェイスブックに、そんな投稿がありました。
私(成田)が大学生だったのは今から18年も前ですが、当時は100人近くのメンバーがいました。
テニスだけでなく授業と授業の空き時間はサークルのスペースに行くといつも誰かがいて、交流の場になっていて、当時の友人たちとは今でも連絡を取り合っています。
「残念だが大学のサークル文化はかつてのようには戻らないと思う」
先月、こんなツイートをしたのは明治大学の木寺元 教授です。
サークルなどを管轄する学生部で、副部長を務めています。
およそ3万人の学生が通う明治大学には、スポーツ系や人文系のサークルがおよそ300団体あり例年は新入生の8割ほどが加入。
ところが去年は、新型コロナの影響で新入生の加入率は1割以下に激減したといいます。
ことしの春は、緊急事態宣言が解除されたタイミングだったので、対面で勧誘活動ができたため、サークルの加入率は例年並みに戻ったそうですが、
その後の感染再拡大を受け、活動を休止したり、オンラインにしたりする団体が相次いでいます。
せっかくサークルに入っても思うような活動ができず、1年生が辞めてしまっているといいます。
また、上級生にとっても試練が続きます。
コロナ禍で入学した2年生は、対面でのサークル運営のノウハウがありません。
先輩を頼ろうとしても、対面でのサークル活動を知っている3、4年生は就職活動や卒論などで忙しく、あてにしにくい状況です。
木寺教授はこれまでのようにサークルの文化を継承していくのは難しいと感じています。