原因が分からない高熱が長期間続く「不明熱」。医療関係者以外にはあまりなじみがないが、国の基礎統計である
「患者調査」でも使われる病名だ。診察や検査でもなかなか診断がつかないと、患者は自分の体に何が起きているのか
分からないままのつらい状態に置かれ、体力が落ちれば一層不安が募る。どう受け止めたらいいのか。専門家に聞いた。
▽年7千人
不明熱の定義は時代によって変わってきたが、現在は「38度以上の発熱が繰り返し認められる」
「その状態が3週間以上続く」「病歴の聞き取り、血液検査など必須の問診、検査をしても診断がつかない」こととされる。
厚生労働省の「患者調査」によると、2017年の不明熱の患者は7千人。定義を満たさないうちに原因が判明したり
熱が下がったりするケースも多い。
不明熱の疫学や診断に詳しい国立国際医療研究センター放射線核医学科の南本亮吾診療科長によると
近年は感染症や悪性腫瘍の検査が進歩して原因が判明するケースが増え、原因の内訳では膠原(こうげん)病や血管炎
リウマチなどの炎症性疾患の割合が高まっているという。
患者を半年から1年追跡したこれまでの研究によると、以前の死亡率は7~33%だったが、00年以降は7%程度で
落ち着いている。不思議なことに、最後まで原因が分からないケースは一貫して2割程度はあるものの、そのほとんどは
結果的に熱が下がる。
続きはソースで
共同通信 2022年12月13日 00時00分
https://www.47news.jp/news/8555172.html
「患者調査」でも使われる病名だ。診察や検査でもなかなか診断がつかないと、患者は自分の体に何が起きているのか
分からないままのつらい状態に置かれ、体力が落ちれば一層不安が募る。どう受け止めたらいいのか。専門家に聞いた。
▽年7千人
不明熱の定義は時代によって変わってきたが、現在は「38度以上の発熱が繰り返し認められる」
「その状態が3週間以上続く」「病歴の聞き取り、血液検査など必須の問診、検査をしても診断がつかない」こととされる。
厚生労働省の「患者調査」によると、2017年の不明熱の患者は7千人。定義を満たさないうちに原因が判明したり
熱が下がったりするケースも多い。
不明熱の疫学や診断に詳しい国立国際医療研究センター放射線核医学科の南本亮吾診療科長によると
近年は感染症や悪性腫瘍の検査が進歩して原因が判明するケースが増え、原因の内訳では膠原(こうげん)病や血管炎
リウマチなどの炎症性疾患の割合が高まっているという。
患者を半年から1年追跡したこれまでの研究によると、以前の死亡率は7~33%だったが、00年以降は7%程度で
落ち着いている。不思議なことに、最後まで原因が分からないケースは一貫して2割程度はあるものの、そのほとんどは
結果的に熱が下がる。
続きはソースで
共同通信 2022年12月13日 00時00分
https://www.47news.jp/news/8555172.html