■コリン性じんましんについて■
まずこのじんましんはメカニズムが単一ではなく多様性を持っているということ
汗アレルギーの有無と自己血清の皮内反応の陰陽で2群に、
さらに毛包が一致か非一致かで2型に区分し傾向の多いもので以下に大別される
■汗過敏性コリン性じんましん■
毛包非一致性+汗アレルギー=汗そのものに反応してコリンを発症します
これは汗腺・毛穴に関係なく手のひらや足の裏といった場所でも出ることを示唆し、
通常の針先のような点状膨疹ではなく、衛星膨疹が出現するケースがあるそうです
このタイプは冬に比べ夏に症状が増悪するようです
汗過敏症の関与が強く認められれば毛包一致性の膨疹が混在しても、
自己汗による減感作療法や毎日の発汗刺激(入浴・運動)が有効なケースがある
■自己免疫性コリン性じんましん■
毛包一致性+軽度の汗アレルギー+自己血清の皮内反応が陽性
自己免疫性じんましんのように自己抗体がなんらかの機序で肥満細胞からヒスタミン分泌を促進、
それによってコリンを発生していると考えられているタイプ
抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤や減感作療法が効かないor効きにくいと考えられる
残念ながらこの自己抗体を一般的な検査ではまだ検出できないようです
-引用-
・自己免疫性蕁麻疹は病態に何らかの自己免疫の機序が関与しているので、
治療においては抗ヒスタミン剤の内服だけでは不充分で、
ステロイド内服、シクロスポリン内服など免疫抑制治療法が必要となる。
・慢性蕁麻疹に対する免疫療法
原因不明とされていた慢性蕁麻疹のうち約30%が自己抗体によるものであることがわかってきた。
近年,既存の治療に抵抗性がみられる症例に対して抗体産生抑制や抗体減少
あるいはサイトカイン産生抑制などに基づく新しい治療法が次々と報告され有効性が認められつつある。
■減汗性コリン性じんましん■
コリン性じんましんは時として発汗減少を伴うことがあり、減汗性コリン性じんましんと称される
チクチク・ピリピリとした違和感とともに点状膨疹が出現し、腋のした以外の発汗が減少する
低汗部と無汗部にモザイク状に分かれ膨疹の形成は低汗部に発生
減汗性コリン性じんましんはアセチルコリン受容体機能異常が関与すると考えられている
冬季に増悪、夏季に軽快し、運動や温浴・温暖な土地への転居など温熱負荷による減感作療法が有効とされる
■体質■
何らかの原因で免疫反応の過剰反応・誤作動が起こる体質になっている
・食事のかたより 動物食の過剰、リノール酸の取りすぎ、野菜・酵素・ビタミンの不足など
・生活習慣 ストレス、過労、睡眠不足、快適すぎる生活、不規則な生活、運動不足など
・有害物質 化学物質、薬、農薬、食品添加物、水道水の塩素、環境ホルモンなど
この3つの因子によって
・自律神経バランスのかたより
・腸内環境の悪化
・ホルモンバランスの悪化
・体内酵素の消耗
などが起こり、免疫反応の過剰や誤作動を起こす体質になった可能性
■副交感神経の優位■
副交感神経は基本的に快適でリラックスしたときに優位になります。
それ自体は悪いことではないのですが、交感神経と交代でバランスがよく保たれてこそです。
現代人は清潔で、空調などで温度管理をされた快適な部屋で暮らし、
飽食と呼べるほど豊かな食生活を送っています。
交感神経を活発にさせる紫外線に適度にあたることも減っています。
交通手段やエスカレーター、エレベーターの普及で歩くことも少なく、運動不足にもなっています。
排気ガスによって炭酸ガスが増えていることも副交感神経優位に働きます。
夜更かし型でメリハリの少ない都会の生活は自律神経を乱し、副交感神経優位人間にさせてしまいます。
<副交感神経を優位にする24の要因>
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生活リズム 1 夜型生活(早寝早起きでない生活)
食 2 甘いものの食べ過ぎ
3 脂っこいものの食べ過ぎ
4 炭酸ガス(ビール・炭酸飲料・入浴剤)
5 アルコール過多
6 満腹
動 7 運動不足
8 日光浴不足
心 9 精神的ストレス、肉体的ストレス
育ち方 10 過保護
11 肥満
環境汚染 12 農薬
13 新建材(接着剤)
14 排気ガス(車・暖房)
その他 15 通常アレルギーを頻発する食品(卵・牛乳・大豆など)
16 ホコリ・ダニ・人ごみなどの空気の汚れ
17 動物(犬・鳥・猫・ハムスターなど)
18 水道水・プールに使われている塩素
19 煙草のニコチン
20 薬品、化粧品、洗剤、食品添加物、金属
21 低気圧、雨降り、多湿、山へ登った時
22 忙しさや心身の緊張状態から解放された後
23 布団に入って寝ようかという時、昼より夜
24 着すぎ、暖めすぎ(エアコンの使いすぎなど)
■その他■
・コリンには非常に個人差があります
・漢方薬による体質改善も効果があるとされているケースがあります
・コリンやアトピーなどを患っている人の汗は通常よりヒスタミン濃度が高いそうです
・毛包一致性か非一致性かで手のひらと足の裏に膨疹が出るかでないか出ないかが分かれるようです
・10代~30代の病気とされていますがそれ以外でも発生します
・年齢を重ねて体質が変化したり、汗アレルギーが緩和すると症状が弱くなったり出なくなったりするケースがあります
・唐辛子・しょうがなどは持続的に身体を温めるのでコリンが爆発することがあります、インスタントなど内容物にはご注意を
・お酒も継続的に身体を温めますし、コリンに限らずじんましんにもよくないので飲みすぎに注意しましょう
・痒いからとかきむしると痒みが広がり、症状が悪化するとされています
・日中外に出歩く人は朝一で入浴、汗を出してしまえばその日は楽になるケースがある
・自律神経に関りが深いので、生活リズムがバラバラの人は朝型に整えましょう
・高温風呂は症状を出にくくさせる効果がありますが、一方でコリンを悪化させてしまうのではと懸念する声もある
・コリン性じんましんを知らない医者もまだまだいます、担当医とはよく話し合いましょう
・ゆうこりんのコリン星とは関係がありません、風評被害を起さないように注意しましょう
・お薬の飲み忘れには気をつけましょう、またオーバードースは絶対にやめましょう
?心療内科の向精神薬が効くというスレ内情報がありました、抗ヒ剤が効かない人は騙されてみては?
?コリンはアトピーとメカニズムが似ているらしい?
?水道水の塩素・合成界面活性剤・ステロイド剤はアレルギー性疾患をもたらす外的な3大原因の可能性?
?低体温がアレルギー体質を固定化している可能性がある?
?副交感神経だけでなく交感神経へのかたよりでもアレルギー体質になる可能性もある?