日立建機(6305)が25日発表した2019年4〜6月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比13%減の136億円だった。油圧ショベルの需要が伸び悩んだほか、為替の円高進行が重荷になった。
売上高にあたる売上収益は2%減の2346億円。鉱山機械の需要が堅調に推移する一方、主力の油圧ショベルが中国や中南米などで前年を下回った。対ユーロや豪ドルでの円高進行も足を引っ張った。特殊要因を除いた調整後営業利益は人件費の上昇などもあり、17%減の229億円だった。
記者会見した桂山哲夫執行役専務は、4〜6月期決算について「計画以上の数字で着地した」と振り返った。一方で米中貿易摩擦の影響が一部で出ていると認め、先行きは「なるべく慎重にみていきたい」と述べた。
20年3月期通期業績は従来予想を据え置いた。売上収益は前期比8%減の9500億円、純利益は30%減の480億円を見込む。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2019/7/25 15:37
日本経済新聞
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