金持ちはどんな資産運用をしているのか?
「日本のお金持ちは、いったい、海外でどうやって資産を増やしているのだろう」
漠然と、そんな疑問を感じたことはありませんか。
ご存じのとおり、日本で資産を運用するのはなかなか簡単なことではありません。銀行や証券会社に行けば、投資信託やミニ株といった金融商品のパンフレットがあふれかえっていますし、書店には投資や運用に関する書籍がたくさんあります。
しかし、それらの金融商品をじっくりと吟味し、何らかの運用を始めても、ゼロ金利状態が続く現在の日本で相応のリターンを出していくのは至難の業です。
ところが、富裕層はどうやら海外でいろいろなことをやっているらしい……と。実際、日本の著名な投資家や経営者はシンガポールのような海外で暮らし始めているし、タックスヘイブンに関する一連の報道でも、金持ちと思われる日本人の名前がリストに多数載っている。
タックスヘイブンの場合は、合法的なケースも多いのですが、いずれにしてもやはりこのような疑問が膨らむのではないでしょうか。
「日本の富裕層は、はたしてどのように資産を運用しているのだろう」
「なぜ、日本ではなくて、海外で運用するんだろう」
プライベートバンカーという仕事
私は「プライベートバンカー」という仕事を10年以上続けている者です。
プライベートバンカーとは、個人の富裕層を主要な顧客とし、彼らに最適なソリューションを提案することで、顧客が独力では得られなかった資産管理・保全・運用のためのインフラと環境を手にしてもらうという仕事です。
シンガポール、香港、スイスやモナコなど、金融大国と呼ばれる国や地域の金融商品・スキーム・人脈に精通し、日本在住の顧客に、これらの国々のスキームを自由自在に組み合わせながら、あくまでルールを踏み外さない形で提供していきます。
近年では日本の大手金融機関などがプライベートバンク部門を開設したり、あるいは外資系銀行のプライベートバンクが日本に店舗を設けて営業を行ったりしていますが、このうちの大半は、規制の多い日本の金融ルールが適用されますので、海外の大胆でハイリターンが期待できるスキームを使うことができません。
冒頭の質問にお答えすると、シンガポールのような海外では、日本よりもはるかに巨額なリターンが得られる資産運用が可能です(もちろんそのためには、それなりの元金も必要ですが)。
それゆえ、日本の富裕層は、日本国内よりもシンガポールのような国の金融スキームを使って資産運用をしたがるのです。そのお手伝いをするのが我々のようなプライベートバンカーです。
「海外の生命保険」を活用する
こうした海外の金融商品を使った代表的な資産運用法のひとつが、日本とは比較にならないほど高利回りの、海外の生命保険(オフショア生命保険)を利用したスキームです。
日本では生命保険に関しても多くの規制があります。たとえば、加入者が亡くなった際に受取人が得られる死亡保障は通常7億円が上限と定められています。
しかし、海外のある生命保険の場合は、最大で1億ドル(1ドル115円換算で115億円。以下、本稿の円ドル換算はすべてこのレートに基づく)の死亡保障を受け取ることが可能です。
「7億とか115億とか、自分には想像もつかない金額だ」と思われるかもしれません。どうか、もう少しだけ話を聞いていただければと思います。
仮に6億円の死亡保険金をかけたとします。日本の生命保険の場合は、6億の死亡保険金を得るために必要な保険料は5億5948万円ほどです(50歳・男性・非喫煙の場合)。
これが海外の、ある生命保険会社ですと207万6102ドル(2億3875万円)程度になります。ところが、この保険料をさらに半額程度におさえられるやり方があるのです。

生きてるうちに巨額の解約返戻金が
それは、この保険を担保にプライベートバンクから融資を引き出す、つまり、レバレッジをかけるという方法です。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54894