大阪戦争で対立組員2名の殺害を指示、
17年の服役を果たして四代目山健組を相続した井上邦雄
彼は典型的なスターヤクザのひとりだった
ところが今、この男によって業界屈指の名門
山健組は瓦解寸前、瀕死の状態に追い込まれている
生前、渡辺五代目は「ヤクザの値打ちは服役年数ではない」と語っていたが
皮肉にも、自身がその罠にかかり
服役年数しか取り柄のない男を跡目に据えてしまった
井上の本性は敵との「掛け合い」も満足にできない気弱な性格で
ただ人の機嫌をとることが上手なだけの茶坊主的性格なのだという
(元側近の織田絆誠によって克明に報告されている)
渡辺五代目はこの老獪な茶坊主に篭絡されてしまったのだ
これらはすべて、娑婆に生きる我々にとっても「他山の石」である
さぁ、いまこそ極道の器量について語ろう