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2023.10,29 HOOST CUP　KINGS KYOTO12 京都KBSホール ＜ヘビー級３分３R（延長１R）＞ 滝上正太（日本/アクセルヘビー級王者）VS 　M A M U T I（ブラジル） 「初対決から５カ月。因縁浅からぬ両者が 戦国・京都の地で完全決着戦！」 　今年５月のKICKBOXING WORLDCUPで両者は初対決。１Ｒこそ激しい攻防を繰り広げたものの、２Ｒになると滝上正太のローキックがボコッという大きな破壊音とともにMAMUTIの下腹部に直撃してしまい、試合は中断。結局MAMUTIが受けたダメージは深く続行不可能となり、試合は負傷判定へ。結局、三者とも20-20の痛み分けに終わってしまった。 　それから５カ月、両者はHOOST CUPのリングで再び相まみえる。このマッチメークにふたりは喜びの声をあげる。 「前回で白黒ついていないし、お互い消化不良だったと思うで再戦はうれしい」（滝上） 「ローブローを受けるまでチームの作戦は細部まで完璧に遂行されていた。しかし結局アクシデントで終わってしまった。滝上さんもローブローを打つつもりはなかったと思います」（MAMUTI） 　もっとも、対戦相手の印象は好対象。滝上が「とにかく圧力やパンチが強かった」と称賛すれば、MAMUTIも「強いファイターだ」と持ち上げつつ、「滝上さんは自分とパンチを交えることを恐れていることがわかった。そこが少し残念だった」と打ち明ける。「もしローブローがなければ、２Ｒ終了間際か３Ｒ開始直後に試合は終わっていたと思う」 　奇しくも、滝上も「ローブローがなければ、２ＲＫＯで自分が勝っていた」と予想する。「今回は早い決着になると思います。１Ｒから倒しにいくので、しっかり見てほしい」　両者の意見は平行線のまま。だったら再戦でハッキリと完全決着をつけるしかあるまい。滝上は去る８月11日にカルロス・トヨタを挑戦者に迎え、右ハイキック一発でACCELヘビー級王座防衛に成功したばかり。その勢いのまま今大会に臨むが、MAMUTIも「僕にとって試合は殺すか、生きるかなんだ」と覚悟を持ってリングインすることをアピールする。　ヘビー級らしく、豪快なＫＯによる決着を期待したい。（スポーツライター：布施鋼治）