
https://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/20250213/1060019003.html
桐生市が生活保護費の不適切な支給を繰り返していた問題で、生活保護費の受領簿に他人の印鑑で勝手に押印されたとして、生活保護を受給する外国籍の70代の女性らが桐生市の職員2人を警察に刑事告発しました。
告発されたのは、桐生市役所の福祉課に勤務していた職員2人です。
女性を支援している弁護士などによりますと、2人はおととし10月から11月にかけて、桐生市で生活保護を受給する外国籍の70代の女性の生活保護費の受領簿に女性と同じ名字の他人の印鑑を無断で押印したり、女性と弁護士らに対して偽造した文書を閲覧させたりした疑いがあるということです。
女性らは職員2人を私文書偽造や虚偽公文書作成などの疑いで桐生警察署に刑事告発し、先月28日に受理されました。
桐生市の生活保護費をめぐっては、受給者らから印鑑を預かるなどして本人に確認せずに生活保護の関係書類に勝手に押印していたケースが市の調査でも確認されています。
職員が刑事告発されたことについて、桐生市の荒木恵司市長は「詳細は把握していないが、重く受け止めている。警察からの捜査などがあれば協力したい」とコメントしています。
また、女性を支援している上村昌平弁護士は、ほかにも文書偽造が疑われるケースがあるとしたうえで「捜査によって実態が解明されることを希望する」と話しています。