
最近、ASD(自閉スペクトラム症)と診断を受けたユミコさん(42)は、みずからのこれまで人生をこう振り返る。モデル体型の細身で長身、和風美人で笑みを絶やさないユミコさんだが、その心の内は本人曰く、「いつも真っ暗」だそう。
そもそもユミコさんが発達障害という言葉を意識したのは今から2年ほど前のことだという。前の結婚に破綻して以来、何人か言い寄る男性もいた。だが交際に至ってから、別離に至るまで長いか短いかの違いはあれど、いつも男性からは同じ言葉で別れを告げれた。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/23253311/
「俺を何だと思ってるんだ――」
歴代の彼氏たちが発するこの言葉の意味、これがユミコさんにはよくわからなかったと話す。「なぜ、そんなことを言われなければならないの?」(ユミコさん)という感じだ。
「彼が言うには『(勤務先から家まで車での)送迎を求める』『食器を洗わせる』『ゴミの分別とゴミ捨て』なんです」
すこし怒気を含んだ表情で話すユミコさんに、ふとこれまでの発達障害を持つ人への取材経験から思うところがあったので、記者はこうユミコさんに問うてみた。
「もしかしてそれは毎日というか、彼がどんな状況でも絶対にやらせているというか……。彼が仕事で忙しい、もしくは体調不良とか、そういう彼の状況は考慮されていない?」
この記者の問いにユミコさんは「わが意を得たり」とばかりに、それまでの厳しい表情とはうって変わって優しい笑顔ながら強い口調で次の言葉を重ねてきた。
「そうなんです! 生意気ですよね! 彼氏ならそれくらいしてもいいですよね!!」
あくまでもユミコさんの話を聞く限りだが、ユミコさんは今の彼氏に求めているのは毎日勤務先から自宅までの送迎、毎食後かならず食器を洗うこと、ゴミの分別とゴミ捨てだ