野田元首相の追悼演説、日本人の心の豊かさ感じた オリックス日本一に勇気もらった 立民・泉代表の憲法審査会への姿勢は評価
https://www.zakzak.co.jp/article/20221103-LZND6MUROFKW5O7ODFPNGPK7AU/
野田元首相の追悼演説、日本人の心の豊かさ感じた オリックス日本一に勇気もらった 立民・泉代表の憲法審査会への姿勢は評価
https://www.zakzak.co.jp/article/20221103-LZND6MUROFKW5O7ODFPNGPK7AU/
プロ野球パ・リーグのオリックス・バファローズが、２６年ぶりに日本シリーズを制した。まずは本拠地・大阪の市長として、選手のみなさん、中嶋聡監督、チーム関係者の方々に心からお祝いを申し上げたい。
(略)
さて、安倍晋三元首相（自民党）を追悼した、野田佳彦元首相（立憲民主党）の国会演説（１０月２５日）が賛辞を集めている。私も動画を見たが良かった。憲政史上最長の８年８カ月、首相の重責を担い、参院選の街頭演説中に凶弾に倒れた安倍氏を偲ぶのに、ふさわしい内容だった。
生前どれだけ対立しても、故人には敬意を払うのが日本の美徳である。野田氏の追悼演説は、安倍氏や遺族、自民党だけでなく、野党にも配慮したものだった。首相経験者同士の知られざるエピソードも披露された。日本人の心の豊かさを感じさせてくれた。
同じ立憲民主党の泉健太代表は先月２１日、東京都内で講演し、憲法改正をめぐる日本維新の会との距離について、「実はそんなに、差があってないようなもの」と発言したと報じられた。９条改正にも「（国会の）憲法審査会で議論すればよい。決定的な対立ではない」と語ったという。
立憲民主党の代表が、憲法審査会に積極対応を表明したことは評価すべきだ。このコラムに以前も書いたが、日本維新の会は「憲法９条に自衛隊を明記する」ことに賛成だ。絶対に他国を侵略しないが、国民の生命と財産を守るための戦力を保持することは明確にする必要があると思う。
憲法改正は、国会が改正案を発議したうえで、最終的に国民が国民投票で決める（憲法９６条）。左派政党はかつて、憲法審査会をボイコットして国民の権利行使を妨害してきたが、泉代表は「議論すればいい」と明言したのだから、憲法審査会の迅速な運営に協力してほしい。
日本は、中国とロシア、北朝鮮という核保有国に囲まれている。軍事的挑発も受け続けており、安全保障環境は極めて厳しい。報道各社の世論調査でも、憲法改正に賛成する意見が増えている。今年夏の参院選でも、改憲支持勢力は３分の２を上回った。
岸田文雄首相は「（自分の）任期中に憲法改正を実現したい」と国会などで言い続けている。国会はスケジュールを決めて、「憲法改正の発議」に踏み切るべきだ。私は来年春の統一地方選挙に合わせて「国民投票」を実施すべきだと思う。 （大阪市長、日本維新の会顧問）
