裏穴
http://tsunoda-jiroh.co.jp/06_yugm/uraana/01.html
実にばかげた話しを、青森の古老に聞いた。
有名な、青森の『ねぶた祭り』のハヤシ言葉。
……今はただ
《ラッセラーラッセラー。らっせらっせらっせらー》
だけをやっているが『あれは大ウソもいいとこだ!』と云うのだ。
本来。昔は
《らっせらっせらっせらーイッペらっせ!ヘッペらっせ!》
と、ハヤシたのが、本当だそうだ。
イッペ。ヘッペは、方言で、女性器を指す。
それを青森県議会か?市議会か知らんが『ねぶたに日本全国から観光客が来るようになったのに、イッペ。ヘッペと騒ぐのは、みっともない!』と決議して、現在のハヤシになったんだそうだ。
それこそみっともない決議をしたもんで…先祖が営々と受け継いできた伝統文化と、現代の議員共が、勝手に変えていいのかね?と思う。
元々雪深い東北地方は、半農半武で、普段は農業や漁業を営んでいるが、いざ戦となると、駆り出されて武具を身につける。
戦に出れば生きて帰る保証はない。
残された妻たちは、心配しながら夫の無事を祈ったものだろう。
戦に出た男たちも死にたい奴はいない。
『ねぶた』は、凱旋ねぶたと云い、つまり戦に勝って、帰ってくる戦士達を歓迎する祭りだ!
女っ気なしで戦ってきた男達が、喜びに湧いて、イッペ出せ!ヘッペ出せ!(らっせは出せの意味)と歌う方が自然で、余程納得が行く。
青森弁でヘッペと云って、解る観光客など殆ど居ないだろう。
今はただ、出せ!出せ!とわめいているだけで…観光客は、一体、何を出せ!と云われているのか解らない。
結局、カネを出せって事かよ…としか感じられない訳で(爆笑)これは絶対、元へ戻すべきだろう。
この話。青森の若者たちは、すでに知らないらしい。
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つのだじろう 2006年5月25日記