円安の影響で外国産の食肉の仕入れ値が高騰しています。
山梨県甲府市の精肉店では最大5割近くまで仕入れ値が上がり、需要が高まる大型連休を前に大きな打撃となっています。
浅川博仁記者:
県内でも輸入肉を多く扱う甲府市の精肉店です。
今月に入り100グラム60円も値上がりした肉もあり、金額も書き換えられています。
食肉の卸や小売りを行う甲府市相生の牛奥商店では、扱う4割の食肉がブラジルやオーストラリア
などおよそ10か国からの輸入ものです。
牛奥商店 山田孝太専務:
今まで味わったことのないような状況に陥っている。
過去にない状況というのは仕入れ値です。
急激な円安で外国産の食肉の仕入れ値が全て上昇しているのです。
なかでもブラジル産の鶏肉やオーストラリア産の牛こま肉は2021年の同じ時期より5割近く高騰し、
店は4月、輸入肉の値上げに踏み切りました。
山田専務:
最初は企業努力でやっていたが、ここまで上がると僕らの企業努力ではどうにもならないので、順次4月から(販売価格を)上げている。
さらに、上海のロックダウンによる物流の停滞で輸入肉の確保が困難になったことも追い打ちをかけます。
山田専務:
モノによってはゴールデンウィーク明けでないと入って来ないので、さらに1割〜2割の
高騰は覚悟している。輸入牛の比率を下げて国産牛を増やして乗り越えていきたい
4月末からの大型連休は多くの需要が見込まれているだけに、店にとっても消費者にとっても大きな打撃となりそうです。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/uty/28545?display=1