ワクチン管理や接種 “ミスを教訓”に体制づくり 兵庫 小野市
2021年6月2日 18時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210602/amp/k10013064401000.html
![日本の自治体さんのワクチンミスを防ぐ取り組み→｢壁の大きな貼り紙で注意｣｢週1回注意事項をまとめFAX｣｢1日2回冷蔵庫のプラグを見回る｣ [597533159]->画像>1枚](https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210602/K10013064401_2106021809_2106021828_01_02.jpg)
ワクチン管理や接種 “ミスを教訓”に体制づくり 兵庫 小野市
2021年6月2日 18時37分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210602/amp/k10013064401000.html
新型コロナウイルスワクチンの管理や接種のミスが各地で相次ぐ中、兵庫県小野市では、ほかの自治体で起きたミスを教訓に、失敗しない体制づくりに取り組んでいます。
小野市では毎朝、市の職員が新聞やネットをくまなくチェックし、ワクチンの接種や管理のミスを伝えるニュースを探し、
その原因や経緯など、気をつけるべき事項を個別接種を行う市内16の医療機関に周知しています。
週に1回は文書に注意事項をまとめて、ファックスでも送っています。
さらに、ほかの自治体での失敗を教訓にした対策も現場で進めています。
対策では、神戸市や兵庫県猪名川町で、保冷庫の電源プラグが抜けてワクチンが使えなくなったことを受けて、市役所に置いてある保冷庫を1日2回、2人体制で点検するようにしました。
また、神戸市の集団接種会場で、通常より薄い濃度のワクチンを接種したミスを受けて、ワクチンを薄める看護師に、
間違いがないか確認するサポートの看護師を集団接種会場に配置しました。
さらに、奈良県で誤って使用済みの注射器を再使用したミスを受け、足元にゴミ箱を置いて、そのまま捨てるよう医師や看護師に指導を徹底しています。
小野市によりますと、こうした対策の結果、これまでミスは起きていないということです。
小野市健康増進課の竹内加奈子副主幹は「接種に慣れると、ミスが起きやすくなるという危機感を持って、常に対策を徹底したい」と話しています。
◆兵庫県内でミス相次ぐ
新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、兵庫県内では管理や接種でミスが相次いでいます。
5月11日に、神戸市内の3つの集団接種会場で、配送されたワクチンが保冷ボックスから取り出されたまま常温で放置されたとして、960回分が廃棄されました。
16日には、神戸市須磨区の集団接種会場で、誤って高齢者5人に、通常より極めて薄い濃度のワクチンを接種するミスがありました。
18日には、神戸市北区の集団接種会場で、70代の女性にワクチンの入っていない空の注射器で注射するミスがありました。
23日には、神戸市兵庫区の集団接種会場で、ワクチンの保冷庫の電源プラグが抜けているのが見つかり、温度の上昇でワクチンが使えなくなったとして215回分が廃棄されました。
24日には、猪名川町でも保冷庫の電源プラグが外れているのが見つかり、ワクチン30回分が廃棄されています。
29日には、神戸市灘区の集団接種会場で、70代の女性に2回続けてワクチンを接種するミスがありました。
また、その同じ会場でワクチンの入った注射器1本が紛失しています。
