
「アンスコ」無意識に使っていた「役所言葉」 #役所をやさしく
https://withnews.jp/article/f0210219005qq000000000000000W0fo11101qq000022577A
「アンスコ」「コカセン」「コト」……。
飛び交う意味不明なコトバ。神戸市役所で仕事を始めた頃、職員が使う数々のコトバに苦労させられたものだ。
市役所の幹部職員とともに出席した市民のみなさんとの懇談会。住民からの介護関係の質問に幹部職員は「それは『アンスコ』に相談してください」と答えた。すると会場から「『アンスコ』って何ですか?」との疑問の声が上がったのも当然といえば当然。
市役所の中でしか通用しない言葉を、市民との公の席で平気で使う感覚は変えていかなければと、横に座っていて強く感じたことをはっきりと覚えている。
「アンスコ」は「あんしんすこやかセンター」、「コカセン」は「こども家庭センター」、そして「コト」は「固定資産税・都市計画税」。
役所の中でしか通用しないはずで、「市役所以外の人には想像すらつかないわな」と、ひとり言をつぶやいた日々。相手のことを考えようとしてくれない「市役所目線」が辛かった。