
ひろ 例えばヨーロッパだと外食の値段は高くて、お金持ちが行くものだったりします。なので、給料もそれなりに出るんですよね。
ホリ 欧米の外食はウエーターにチップが入るシステムだから、けっこう稼いでいる人もいる。だから、コミュニケーションスキルの高い人が喜んで働いているんだよ。そう考えると日本の飲食業の状況って、海外と比べたら特殊でもあるよね。
ひろ 日本の外食産業の給料って、めっちゃ安かったりしますよね。働いている人が低給の我慢比べをしているイメージです。
ホリ そうした日本の外食産業の削り合いは「規制が緩くて誰でも参入できるから」って理由がある。例えば、アルコール販売の免許は割とすぐに出るし、飲食店の開業も講習を受けて食品衛生責任者の届け出をすればいい。炭火とかも簡単に使えるし、深夜営業も全然OKじゃん。ほんと世界一緩いよ。
ひろ で、削り合いの結果、資本力のある大手企業しか残らなくなっていたりしますよね。どこに行っても、同じ店しかないというアメリカのロードサイド化が進んじゃってますし。
ホリ んー、そこはちょっと違うかな。『食べログ』とかでおいしいお店が見つけられるようになったから、クオリティの高い個人経営の店は人気が出ているよ。んで、ファミリービジネスだったりすると、ブラック労働だったりしても問題にならないし。
ひろ 個人経営のお店は、自分や家族の人件費をゼロで計算している気がするんですけど。
ホリ さすがにゼロではないけどブラックのレベルではある。それこそ大手チェーン店なんかがやっていたらすぐに叩かれるレベル。でも、個人経営の飲食店を規制できないからね。
https://news.livedoor.com/article/detail/13055775/