
熊本第一信用金庫(熊本市)は1日、営業担当の男性職員(45)が2014年6月から今年9月までの間に、顧客35人から預金や融資金など計約1億1千万円を着服していたと発表した。
男性職員は自殺しており、同信金は10月1日付で懲戒解雇処分とした。
同信金によると、男性職員は同市の支店2カ所で営業担当のトップを務めていた14年6月以降、担当した顧客に用途自由のローンを組ませて無断で金を引き出したり、
普通預金から定期預金への変更を申し出た顧客の口座から伝票などを偽造して金を引き出したりしていた。このほか、顧客3人から計約1200万円を個人的に借りていた。
元職員は今年9月、同市内で自殺。その後、熊本県警の捜査で元職員の車から他人名義の通帳33冊が見つかり、同信金の調査によって着服が判明した。
遺族側から全額弁済される見通しという。(長田健吾)
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