日本初の「民間ロケット発射場」を和歌山県串本町に建設へ!(関西テレビ) - Yahoo!ニュース
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【記者リポート】
「26日、和歌山県庁ではある重大発表があるということで、多くの報道陣が集まっています」
【スペースワン太田信一郎代表取締役】
「このたび小型ロケット打ち上げる射場の建設予定地として和歌山県串本町を選定したことをここにお知らせします」
小型ロケットの打ち上げサービスを展開するスペースワン社と和歌山県などが日本で初めての民間ロケット発射場を和歌山県串本町に建設することを決定しました。
海と山に囲まれて雄大な自然が恵まれ、本州最南端の和歌山県串本町。
去年3月にロケット発射場の誘致部署を設置するなど宇宙ロケット事業への参画を進めてきました。
しかし、なぜ串本町がロケット発射場を作ろうとしたのでしょうか?
【串本町企画課平井治司課長】
「県の方から2年前から町の方にお話がありまして、
1キロ圏内が無人であって、南、東に打てるとこっていうところを探せば、串本町しかないと」
ロケットの打ち上げには安全上の理由などから南東方向に陸地や島がないことや、
発射予定地点から1キロ以内が無人ということなどが条件とされています。これらの条件をクリアできるのは串本町だけでした。
さらに、赤道に近く、ロケットに積まれた衛星を軌道に乗せるのに有利な場所ともあり、発射場を作るには適しているということです。
ロケット発射場の建設地となった串本町の人は…
【串本町民】
「うれしい。(宇宙関係の)仕事が増えるだろうし、町が活性化になったら」
「串本はこれまで自然や体験観光で中心にやってきた。最先端の観光がきたとういうことで、新しいお客さんも呼び込めるかなと思うので、大いに期待!」
和歌山県はロケット発射場の建設により、新たな観光資源として、10年間で約670億円の経済効果を生み出すと試算されています。
【和歌山県仁坂吉伸知事】
「場所として和歌山県を選んでいただいたのは本当に名誉なことだと思う。
大変よろこばしいことだと思い、心から歓迎を申し上げたいと」
このロケット発射場は2021年から運用される予定で、2020年代半ばに年間20機のロケットが打ち上げられるといいます。
関西テレビ