【独自】自衛官採用、志願者の体重制限を緩和 BMI「28」→「30」 人材確保「急務」
防衛省は7日、自衛官の採用条件について、入隊志願者の体重制限を緩和する方針を固めた。現在は身長と体重から肥満度を算出するBMI(体格指数)で「28」程度を上限とするが、「30」程度まで入隊を認める。少子化などの影響で自衛官の確保が困難になっている状況を踏まえた措置で、採用時の体重制限が緩和されるのは初めて。
自衛官の大半を占める任期制の自衛官候補生と、任期のない一般曹候補生の採用に適用する。すでに今夏の採用時から試行しており、効果を確認した上で関連規則を改正し、正式に導入する。
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自衛官の入隊志願者(男子)の合格基準は、身長155センチ以上で、体重は「身長と均衡を保っているもの」と定められている。従来はBMIで18〜28程度を基準としてきたが、上限を30程度にまで引き上げる。
現在の基準では、身長が170センチの志願者の場合は上限体重は81.5キロ(BMI28.2)となるが、87キロ(BMI30.1)程度まで入隊が可能となる。
WHO(世界保健機関)は、BMIが18.5以上25未満を「正常」、25以上30未満を「前肥満」、30以上35未満を「肥満1度」としている。新たな入隊基準の導入で、肥満1度にかかる人材の入隊を認めることになる。
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