昨年、NHKの番組に貧困当事者として出た女子高校生が「貧困たたき」にあいました。「千円のランチを食べていた」「家にアニメグッズがたくさんある」などが、貧困ではない証拠とされました。
「千円ランチって、友だちと食べてたらそのくらいの値段になっちゃったことはあるよ。会うと必ず『今度ご飯行こう』って話になる子もいるし。それ以外のところで節約してるだけ」(ミユ)
「友だちに誘われて、『お金がないから行けない』って言う勇気ないな」(アオイ)
「相手に気をつかわせるし、言ったら二度と誘ってもらえなくなる。まあバイトで忙しくて物理的に無理っていうことも多いけど(笑)」(ヒカリ)
「NHKの件は、いかにも『悲惨な暮らしなんです』っていう演出をしたメディアの責任もあると思う。散々、悲惨なんですっていう見せ方をしたあとで、アニメグッズとか千円ランチとか出てきて『違うじゃねーか』ってなっちゃった気がする」(ユウタ)
「去年の貧困たたきを見ていて、『あ、私もジャニーズのコンサートに行ったな。たたかれるのかな』って思った。1回4〜5千円だけど、誕生日プレゼントとかで特別に行かせてもらったりすることはある。芸能人のポスターを私も部屋に貼っていたけど、雑誌の付録だから数百円しかかかっていない」(ヒカリ)
「うちは、両親の稼ぎが少なすぎて、祖父母から支援を受けている。おばあちゃんが用意してくれた一軒家に住んでいるけど、家だけ見たらたたかれると思う。でも、いちいち説明するのは面倒だし」(アオイ)
「生活のすべては見えないし、こっちも言わないしね。むしろ、いちいち説明をしてたら『貧困アピール』って引かれちゃう(笑)」(ユウタ)
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