
宮崎県教育委員会は、県立五ケ瀬中等教育学校(同県五ケ瀬町)の入学者の男女比を固定し、男子を女子より多く入学させていることを明らかにした。同校は全寮制で、開校時に男子の志望者が女子より多いと見込まれたため男子寮を多く設けたのが原因という。県教委は「長年課題だと認識していた」とし、改善を検討する。
同校は1994年、全国初の公立中高一貫教育校として設立。県教委によると、開校前の調査で入学希望者の男女比が7対3だったため男子寮2棟、女子寮1棟を整備した。その後、女子の志望者が男子を上回る年が続いたため男子寮1棟の1フロアを女子向けにしたが、現在も定員40人のうち男子22人、女子18人で固定している。
同校は学校説明会などで質問されれば説明してきたが、ホームページなどでは公表していなかった。20日の県議会一般質問で指摘を受けた四本孝教育長は「今後の対応を議論していきたい」と述べた。【塩月由香】
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