
https://www.youtube.com/channel/UCAO_5kAa3nyfShxRJp2_jlw
LGBT:全員違うセクシュアリティー「性性堂堂」が訴える「違うからおもしろい」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20181026/mog/00m/040/011000c
レズビアン、ゲイ、トランスジェンダー、アセクシュアル、Xジェンダーの20代5人が、セクシュアリティーについて語るユーチューブチャンネル「性性堂堂」が10代を中心に人気を集めている。
2017年5月から配信を始め、チャンネル登録者数は約1万人、総再生数は153万回を超えた。
異なるセクシュアリティーが交わり、メンバーたちも動画内でお互いの話に「そうだったんだ」と驚き合う。
「違うことがおもしろい」という性性堂堂の魅力を探った。
東京都内にある大学の教室に5人が集まった。
性性堂堂のメンバーは、レズビアンのなとせさん、トランスジェンダーのゆういさん、他者に性的にひかれることのないアセクシュアルのなかけんさん、
自らの性を男性でも女性でもないと感じているXジェンダーのまるるさん、そして、5月から参加している新メンバーでゲイのヒロキさんの5人。
「好きな芸能人を聞かれたら、みんな何て答えてた?」「あ、これ動画のネタになるよ」。
おしゃべりの延長で、動画の撮影が始まった。
リハーサルや撮り直しもしない。
15分ほどで1本の動画を撮り終えた。
きっかけは、まるるさんが所属するボランティアサークルが昨年3月に開いた性的少数者に関する勉強会。
なとせさんら3人がゲストとして参加し、初対面だったがすぐに意気投合した。
「一緒に動画で発信しよう」とスマホで動画を撮り、初めてアップしたのは5月。
最初は投稿の仕方もわからなかった。
数カ月後、初めてヒットした動画が、なとせさんが語る「レズビアンあるある」だ。
女性同士ではどんな人がモテるのか、クラブはどんなところか、恋人のことを周囲に話す際は「彼氏」ということにする--。
現在まで再生回数は24万回を超えた。
そして、これまでで最多の約27万回再生されたのが、ゆういさんが昨年3月に受けた性別適合手術とその後について語る「性転換から1年経ったけど何が変わった!?」。
ゆういさんは「確かに大変なこともあるかもしれないけれど、ハッピーに生きている先輩がいることを下の世代に知ってほしい」と話す。
重くなりがちなテーマも、あっけらかんと話せるのがこのチームの魅力だ。
ほかにも、「わたし? ぼく? 一人称迷子です」「生徒にカミングアウトされたらどうする?」などこれまで145本の動画を投稿。
ファンの多くは10代で、学校の先生から質問が寄せられることもある。
「LGBT」と一くくりにされることの多い性的少数者だが、コミュニティーはセクシュアリティーごとに分かれていることが多い。
「新宿二丁目でも、ゲイとレズビアンはコミュニティーが分かれている」となとせさん。
異なるセクシュアリティーの当事者同士が交流する機会は意外と少なく、「違いをおもしろく伝えているのが性性堂堂のいいところ」とまるるさんは言う。