
中国アリババ、
時代遅れの
複合企業化で価値下落か | ロイター
中国の電子商取引大手アリババ・グループ(BABA.N)は、時代遅れの複合企業への道を歩もうとしている。
同社の第1・四半期(4─6月)売上高は大幅に増加したが、実質利益は前年同期比で横ばいにとどまった。
それは主として馬雲(ジャック・マー)会長がクラウドコンピューティング、動画配信からスーパーマーケットまでさまざまな分野に手を広げているためだ。
無秩序に事業を多角化した昔ながらの工業企業と同様に、拡大し過ぎて手に負えなくなった事業構成によって、
アリババの企業価値がディスカウント評価されるのは当然かもしれない。
4─6月の売上高は810億元(118億ドル)で、前年同期比61%増加。
力強い伸びのほとんどは、
中国本土の淘宝網(タオバオ)や天猫(Tモール)、
東南アジアの「ラザダ」などを通じて展開するネット小売り部門がもたらした。
より規模が小さいクラウドコンピューティングも収入が倍増している。
しかし百貨店やショッピングモール、スーパーマーケット、物流といった伝統的な小売り分野に大規模な投資をしたため、電子商取引部門の収益力が圧迫された。
https://jp.reuters.com/article/alibaba-breakingviews-idJPKCN1L907E