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東京都内を走るJR山手線に乗車した外国人観光客、特に日本語があまり分からない人々が嵌る、意外な「落とし穴」が
長年にわたって存在してきたとの情報が、読者(以下、「A氏」と記載)から寄せられた。
A氏が問題視することの一つは、「大崎行き」や「池袋行き」の電車の車内案内表示の、従来の内容だ。大崎行きや池袋行きの
電車の場合、その電車が当該の駅止まりであることが大きく表示されるのは、各駅を発車した直後だけだった。それ以降は、
次の停車駅に関する情報が繰り返し表示される。終点についての情報は、左上に小さく表示されているため、見落としやすい。
![【言語の壁】山手線の終点で車内に取り残される外国人観光客が続出…車掌の放送や駅員の声かけは日本語だけ、英語対応なし [373518844]->画像>12枚](http://tanteifile.com/wp-content/uploads/2018/06/01-5.jpg)
もう一つは、車内放送の問題だ。大崎や池袋に着く前には、次が終点であると告げる自動放送が、日英両語で流れる。
ところが、特に混雑していて車内が騒がしい場合など、放送を聞き取れないこともある。自動放送後、「この電車は大崎止まりです」
といった、車掌によるアナウンスも行われるが、日本語のみである。
その結果、電車が終点駅に到着しても、そのことに気づかずに降車しない外国人観光客が大勢いたというのだ。車庫に入る前に
駅員が車内点検を行い、その際に声をかけられて、終点であることに初めて気づく外国人もいる。それどころか、駅員が日本語で
話しかけても理解できずに、混乱してしまう人々もいた。
A氏は、そのような光景を、これまで幾度となく目撃した。終点に着いても下車しない外国人を見かけたら、英語で話しかけて
説明してきたという。「そんなに英語は上手ではありませんが、高校レベルくらいの英会話でも十分通じます。それなのに、
他の日本人の乗客が外国人を放置していることに疑問を感じてきました」。
さらに、「なんで車掌さんや駅員さんが、英語で対応しないのか。車掌さんや駅員さんは、基本的な英会話能力を身につけておくべき
ではないか」とA氏は言う。
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そんなA氏の疑問や不満が、徐々に解消されつつあるという。その理由は、山手線の新型車両では、車内案内表示がより見やすく、
分かりやすいものに改善されたということである。特筆すべきは、大崎行きや池袋行きである場合、終点駅に関する情報が、
従来よりも目立つように表示されるようになったという点だ。
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