「愛する彼のために、キレイになりたい――」。
そう願うのは、ごく自然な女心だろう。
だが、アメリカの科学情報サイト「Study Finds」(7月19日付)によれば、イケメンと結婚した女性は、自らも美しくならなければとプレッシャーをかけられ、イケてない夫を持つ女性に比べて結婚生活が破綻する確率が高くなるという。
■イケメンと結婚した女性は摂食障害に陥りやすい!?
論文を発表したフロリダ州立大学の心理学研究チームは、テキサスに住む20代の新婚カップル113組を対象に調査を実施した。
まず、被験者はアンケートに答えるのだが、「“見た目の良さ”というのは、つきあう上で重要な要素」と、大多数が認めたという。
次に、自分のパートナーの顔、スタイルを採点してもらったところ、興味深い結果となった。
外見が高得点の夫をもつ妻は「イケメンのパートナーに恥をかかせたくない、
お似合いの美女になりたい」と、ダイエットへのモチベーションが高いが、低得点の夫をもち、自身も「ぱっとしない、さえない」と自覚する妻は、ダイエットを無理にしようとは思わないことがわかった。
また、男性の場合は美人妻をもらったからといって、自分も相手に釣り合うよう外見磨きをするかといえばそうでもないという。
この結果について、心理学の博士号取得候補生タニア・レイモンズ氏は「University news release」の中で次のように述べている。
「非常にハンサムな男性と結婚した女性は、ネガティブな結末を引き起こす危険性をはらんでいます。
女性がなぜ摂食障害に陥るかの社会的要因を示唆しているといえるでしょう。
妻はスレンダーなモデル体型を目指し、闇雲に『もっと痩せなければ』と自分で自分を追い込んでしまい、過激なダイエットに命をかけてしまう。
特に、不美人の範疇に入るとき、さらにその傾向が強くなるようです」(タニア・レイモンズ氏)
■妻が夫より魅力的なほうが結婚生活は長続きする
つまり、パートナーが自分より美しいとき、女性だけが「自分を変えなければ」とストレスを感じるというのだ。
また、レイモンズ氏によれば、あまり魅力的でない妻は、より魅力的な夫に対して「いいなりになるよう強いられている」と感じることがあるとしている。
レイモンズ氏の研究チームは、今後さらに深く研究を進めていく考えだ。
なお、過去の調査データから、妻が夫より魅力的なほうが、結婚生活は長続きすることがわかっている。
一度罹患してしまうと、なかなか完治が難しい摂食障害。
未然に防ぐことが急務だが、それには「外見で人を差別しない同性の仲間」の存在がキーになるという。
母親や親友などとの付き合いを通じて、自己肯定感と、外見で判断されるストレスに対する耐性を育てることが何より重要なのだろう。
http://tocana.jp/2017/08/post_14007_entry.html