いよいよ「官邸崩壊」か――。
菅義偉官房長官の更迭説が流れている。
安倍1強の象徴だった首相官邸が一気にガタつきはじめている。
「総理のご意向」と書かれた加計文書を「怪文書だ」と強弁し、さらに前川喜平
前文科事務次官を個人攻撃し、加計問題に火をつけた菅官房長官。
「あいつがA級戦犯だ」と自民党内から批判が噴出している。
最新号の「週刊朝日」によると、自民党本部で開かれた副幹事長会議では
「都議選に大敗したら、次の内閣改造で菅さんは交代すべきではないか」
と公然と菅批判が飛び出したという。
加計問題の張本人である安倍首相を批判できないため、菅長官に向かって
いるということもあるのだろうが、コワモテで睨みを利かせていた菅長官に
対してここまで批判が噴出するのは初めてのことだ。
安倍首相も、加計問題の対応に失敗した菅長官に声を荒らげたと報じられている。
現時点では「夏の改造」でも、留任させる方針だが、都議選に敗北したら更迭
するつもりらしい。
「これまで安倍首相は、歴代最長となる1500日以上、官房長官として政権を
支えてきた菅さんに全幅の信頼を置いてきた。
でも、加計問題をキッカケに微妙な距離が生まれています。
都議選でも小池知事を必要以上に批判する菅さんに頭を抱えている。
それでなくても安倍首相は、菅さんが具申する時、『総理、A案、B案、C案あり
ますが、私はA案がいいと思います』と、A案を選ばざるを得なくなるやり方を
することに苛立ちを強めているといいます。
菅さんは完全にヒールのイメージがついた。都議選に大敗したら更迭して
おかしくありません」(自民党事情通)
もともと、菅長官は麻生太郎副総理や下村博文幹事長代行など敵が多いだけに、
政権内の“菅包囲網”も強まっている。
「菅さんが官房長官を更迭された場合、後任として下村博文、加藤勝信、さらに
甘利明氏らの名前まで挙がっています。
でも、誰がなっても政権が弱体化するのは間違いありません」(政界関係者)
都議選に負けたら、安倍政権は一気に政権末期の様相を強めていくはずだ。
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