医学部卒業後、2年間の臨床研修を終えてすぐに美容クリニックに就職する(=直美)医師が増え、地方を中心に医師不足が深刻化している。
なぜ、健康保険の診療に従事する「保険医」という王道ではなく、美容医療を目指す若手が増えているのか。
直美医師である、美容クリニック「MK CLINIC」日本橋院の石田雄太郎院長(30)に話を聞いた。
「臨床研修から専門研修に進んだ際の年収の目安が700万~800万円、大学病院で教授に上りつめても1000万円前後であるのに対し、
大手美容クリニックに就職すれば1年目から開業医クラスの2000万円超はかたい。
就職して半年ほどで院長を任されるケースもあり、カリスマ院長として成功すれば“億り人”も夢ではない。
また、最近の美容医療はヒアルロン酸注入など局所麻酔で済むような施術が人気です。
形成外科で大がかりな手術への対応力を磨いたり、専門医資格をとって“箔”をつけたりする必要性は、あまり感じませんでした。
また、激務で知られる勤務医に対し、美容クリニックの医師は基本的に定時で帰れるため、特に出産や子育てを考えている女性には人気がある。
私が言うのもおかしな話ですが、美容の医者と保険医の給料が逆になるくらいの大胆な改革をしないと、保険診療は崩壊するのでは?と心配になります