[2454]私の金融セミナーは、予定通り、10月20日です。投稿者:副島隆彦
なぜ、イギリス(国民の多数派 と 権力者と支配層たち)の強硬離脱派が、
こんなに焦って、EUからの離脱を、無理やりにでも実行しようとするのか。しかも、この10月末に期限を決めて。
それは、ドイツ銀行の破綻の際の、救済の 処理で、2000億ユーロ(24兆円)とかの分担金を、
イングランド銀行と英財務省が、出さされることを嫌ってだ。
それを拒否するために、何が何でも「今のうちに、EUから脱出しなければいけない」とイギリス人が考えているからだ。
ヨーロッパの金融危機に直面して、イギリスが、これから次々と負担をさせられるのが、本当にイヤなのだ。
だからブレグジット(UEからの脱出、離脱)だったのだ。
イギリスは、(無)関税同盟その他の、おいしいEUのルールには入っていたい。
だが、「そんな虫のいい話を、誰が、許すか」と、EU各国の首脳たちは怒っている。
ドイツのメルケル首相は、いよいよ腹をくくって、「私が、ドイツ銀行の破綻を処理して片付けるわよ」覚悟した。
処理すなければいけない負債総額は、3兆ユーロ(360兆円)のようだ。
ドイツ政府は、今度のドイツ銀行破綻の処理で、決意して、200兆円ぐらいを出すだろう。
中国が、60兆円ぐらい支援するだろう。日本は、お付き合いで10兆円かな。
アメリカは、前回書いたとおり、トランプが、「そんなカネは、1ドルもない。アメリカは救援資金を出さない」となる。
あとは、IMFと世界銀行が、60兆円ぐらいか。アメリカと、イギリスは、英米同盟で、ここから逃げる魂胆だ。
ということは、欧米白人同盟である、西側同盟( the West、 ザ・ウエスト)に大きなひび割れ、亀裂が生じる。
中国が、ヨーロッパの面倒を見る、という時代が来る。
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